何故、建房の家はカッコイイのか!?感動するのか!?ディテール特集!!vol.1
こんにちは、倉敷・岡山で建築家とおしゃれで、カッコイイ注文住宅を建てている建房建房の大森です。
今回は、タイトルの通りカッコイイ家の「カッコイイには理由が存在する」ことを、ディテール特集と銘打ちまして
シリーズとして掲載をしていきます。今回は、その第一段としまして『外観のディテール』をテーマにさせて頂きます。
文字通り私の主観全開になりますので、マニアックなところも多々ございますが、ご容赦頂けると幸いです。
ディテール特集!!vol.2は「室内の広がり(空間)編」コチラ
ディテール特集!!vol.3は「スイッチ・コンセント編」はコチラ
ディテール特集!!vol.4は「同じものもよりシャープに見せる工夫(テーパー仕上げ)編」コチラ
ディテール特集!!vol.5は「建房が考える換気計画(空気をデザインする)編」はコチラ
ディテール特集!!vol.5-2は「建房が考える計画換気(空気もデザインする)・後半 編」はコチラ
ディテール特集!!vol.5-3は「建房が考える計画換気(空気もデザインする)・+α 編」はコチラ
その前に、「ディテールってなに?」と思われている方もいる可能性があるので、ディテールの説明をしていきます。
【ディテールとは?】
「ディテール」とは、 「細部」や「全体に対する末端部分」を意味する言葉です。
部材と部材の接合する部分には、様々な組み合わせ方法があリますが、機能性と美しさを実現できるものを選びます。そのようにして出来上がった細部のことをいいます。
※画像をクリックしたら拡大できます。
上記の家は、スッキリとした印象のスクエアな建物ですが、実はこの建物の外観にも沢山のディテールにこだわった箇所が随所にあります。
その一つが中庭から玄関上にかけての軒天(従来は軒の出の裏部分になりますがこちらの建物は、2階部分が少しオーバーハングしています)と庇の裏(1階玄関上の天井部分)に木を張って、アクセントとラグジュアリー感を醸し出しています。ここで注目して頂きたいのが、
木目が中庭の天井部分から玄関天井にかけて一体感のある木目の張り方をしています。さらに中庭軒天水切りの板金の仕上げが凄く薄く施工されていて
その板金の小口部分(正面から板金が見えているところ)が薄いまま玄関庇の小口までつながっています。
この施工によって中庭(オーバーハング)と玄関上(庇)が一つのラインが薄い形状のままで形成されることにより、凄くシャープかつその素材や施工そのものがデザインに昇華されています。
因みにこちらの箇所です。
横から見ると庇の薄さが際立ちます。(文字通り、『エッジ』が効いてます。)
もう一つご紹介させて頂きます。
こちらも先ほどの建物の玄関部分の画像ですが、ぱっと見はなんの変哲もない画像に見えるかもしれません。
ここでのこだわりディテールは、玄関ドアの上端(上部の辺のこと)が庇の木部分にピッタリ揃っていることです。
素材が下から順に、玄関ステップのモルタル → 玄関ドア(アルミ製) → 庇軒天(木部)になっています。
では、上記のこだわりディテールでなかった場合。
玄関ステップのモルタル → 玄関ドア(アルミ製) → 外壁(吹付け塗装) → 庇軒天(木部)になります。
そう、『外壁(吹付け塗装)』の別素材が一つ増えてしまいます。つまり文字通り、間が抜けてしまい
何かカッコイイではなく、普通だね。になってしまいます。私の持論ですが、何かカッコイイの何かには、
必ず理由が存在するのです。
最後に、建房では玄関ドアにも並々ならぬこだわりがあります。
一番採用率が高い玄関ドアは、YKKAPの、イノベストD50 or D70です。
理由は、大きく3つあります。
①性能
②デザイン
③コストパフォーマンス
その中でも今回のテーマがディテールになりますので、②にフォーカスすると
デザインいっても良い悪いは個人差が存在します。ここでは、あくまで建房が
好きなデザインという意味でのデザインということで述べさせて頂きます。
上記のイノベストD50 or D70が好きな理由は、まずドア枠のシャープ(薄くてエッジの効いている)なところと
丁番の箇所が少ない(上下2ヵ所)です。
イノベストD50 or D70以外の多く普及している玄関ドアと少し上記の項目を比べてみると。
ドア枠の厚み
代表的な玄関ドア:横枠40㎜~50㎜(4㎝~5㎝)
上枠52㎜(5.2㎝)
イノベストD50 or D70:横枠12㎜(1.2㎝)
上枠12㎜(1.2㎝)
丁番の数
代表的な玄関ドア:3ヵ所
イノベストD50 or D70:上下2ヵ所
上記以外でも細かいですが、イノベストD50 or D70は鍵穴が隠れているのに対して、
代表的な玄関ドアの場合は、鍵穴が見えています。
代表的な玄関ドア イノベストD50 or D70
こちらがドア枠、丁番、鍵穴箇所の比較です。
勿論、ドアの面材部分のデザインが大部分を占めますが、ディテールにもこだわるとよりデザインの深さに気づかされます。
このように、ディテールにこだわるということは悪く言うと『気にしすぎ』良く言うと『デザインの追及に不可欠なもの』と
どちらが正解かは、施主様のキャラクターが大きく関わってくると僕は日々お客様とのコミュニケーションで感じております。
建房に家づくりをご依頼頂くお客様の共通点として『人と同じはイヤだ!自分らしい家』を希望される方が多いです。
なのでやはり建房として『ディテール』という家づくりの中のテーマは決して外すことの出来ないテーマだと思っております。
次回も引き続きマニアックなディテールをテーマにさせて頂こうと思いますので、どうぞマニアックな方はお楽しみにして
頂けると幸いです。因みに、今回は外観をテーマにしたので次回は内観のどこかをテーマにさせて頂きます。
建房のリアルな打ち合わせ風景が垣間見える『リアルな模様シリーズ!!』の方も参考にしてみてください。
・『工事中の打ち合わせ。(新築で『後悔度上位』の電気配線)』
・『カタログには載っていない、建築の意思決定を頂いた瞬間!!』
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