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壁紙やインテリア、水廻り設備の色選びがプロのように上手くなるポイント

こんにちは、倉敷・岡山で建築家とおしゃれで、カッコイイ注文住宅(デザイナーズ住宅)を建てている建房の小林(史)です。

今回は、お打合せで皆さん悩まれることが多い、壁紙やインテリア、水廻り設備の色選びがプロのように上手くなるポイントについてお話しようと思います!(^^)!

 

皆さん、なんとなく好きな色のモノばかりのハズなのにインテリアが上手くまとまらない。
コーディネートを似たようなものや同じブランドで揃えたはずなのに上手くいかない。

『私はセンスが無いんだ!』

なんてことになったりしていませんか?

 

インテリアの色選びは複数の要素から成り立っていて、それらを総合的に考えて選ぶことが必要です。

 

ポイントは大きく5つ

① 素材
② 色の相性
③ 柄物の取り入れ方
④ 好きな色と好きな空間は違う
⑤ 色が人間に与える心理的影響

です。
④と⑤は、ちょっと上級者レベルなので、お打合せの際には私からアドバイスさせて頂いているところですが、
住まわれてから、しっくり来るかどうか?はこの部分が大きかったりします。

それでは、①から見て行きましょう。

【① 素材】

家の中には様々「素材」が存在します。

木、コンクリート、紙、布、金属、土、塗料、石、陶器、樹脂(プラスチック)、ガラス …etc.

この「素材」が違うことによって、光の反射が変わって来ます。

例えば、キッチンにあるものでもこれだけあります。
モノクロにすると分かりやすいですが

光の反射の違いがわかりますでしょうか?

目は、光で物を認識しています。
例えば、この世に光が存在しなかったら全て真っ黒で認識出来なくなってしまいます。

この反射の違いが沢山になることで、まとまりのない空間になってしまっているのです

ですから、まず反射率の同じくらいのモノで空間をまとめる。
これは大切な要素です。

ちょっと写真だとわかりにくいかもしれませんが、

同じデザインの壁紙でも、左の艶の無い壁紙は下の艶の少ないお皿と相性が良く、
上の艶のあるお皿とは右の艶のある壁紙の方が相性が良いです。

 

【建房のコーディネート】

比較的艶があるものが少ないです。
落ち着いてすっきりカッコよく見せるためには艶を抑える方のがおススメですので、壁紙もメインで仕様するものは光沢が少ない物をおススメしていますし、
カーテンやソファーも、特にこだわりが無いお客様なら、レザーではなくファブリックでおススメしています。
もちろん、キラキラしたものがお好き、レザーのカッコイイソファに憧れているというような、こだわりのあるお客様には、
当然合わせて、相性の良いおススメのものをコーディネートしますので、お尋ね下さいね。

 

【② 色の相性】

①のように、反射率の違うものを沢山使わないこと。

というのもありましたが、色を沢山使うのにもポイントがあります。

ファッションでもインテリアでもよく聞く、誰でも失敗しないコーディネートの方法に
色は基本は3色まででまとめる。

というのがあります。

1.ベースカラー(広い面積に使われる色/住宅で言うと、床など木の部分)
2.サブカラー(2番目に多用する色/カーテン、ファブリック、キッチンなど)
3.アクセントカラー(ポイントで強弱の印象を付けたい部分や象徴的な部分にデザイン的に利用する色)

男性のスーツで考えると分かりやすいですね。

1.スーツの色
2.シャツの色
3.ネクタイの色

です。これ、本来はおしゃれに見せるようにこの3色を選ぶにもポイントがあるのですが、

3色くらいなら使用する面積の量さえ間違えなければそのことを知らない人でも失敗しない。

ということです。

では、相性がいい色はどう選ぶのか?
これには2つのポイントがあります。

【一つ目のポイント】

は、①の素材とも共通しますが、色の明るさの相性を考えるということです。

 

例えば、一番右のビビットと一番上のペールの組み合わせだと、同じ色でも相性が悪いのがわかりますでしょうか?
逆にペールと一番下のダークグレイッシュは相性が良いです。

この図、縦に明度、横に彩度と書かれていますが、見て頂くと分かる通り、

同じ彩度の同じ色は明度が違っても相性がいいのですが、
明度も彩度も違ってくると、同じ色でも相性が悪くなってきます。

例えば、このソーサー。順番を入れ替えてもバランスは悪く見えませんよね。これは全部の色が同じ明度で同じ彩度だからです。
なので、コーディネートに色を3色以上取り入れようと思うと、こんな目線で考えると纏まってきます。

【二つ目のポイント】

がアクセントカラーにするべき相性のいい色は何か?違う色を2つ組み合わせる時の相性です。

光や色の説明をすると小難しくなるので割愛しますが、色はこのようにグラデーションで一周回るようになっています。
これの相性が良い組み合わせは、補色と呼ばれる関係にある、対角線上にある正反対の色になります。

なので、例えば、青いファブリックや壁紙を使いたいなぁと思っている場合は、
お好みの青の明るさで変わって来ますが、反対のオレンジに近い色合いの床材を選ぶと相性が良いです。
ブライトくらいの明るい青なら、パインとかケヤキの床。
ダークくらい暗い青なら、ウォルナットやチーク、マホガニー。
もちろん、逆も然りで、好きな床材から相性のいいサブカラーを選ぶことも出来ます。

これで、アクセントに差す小物をオレンジ系で選べば、まとまりの良い仕上がりになってくるわけです。

 

【③ 柄物の取り入れ方】

そして、皆さんを打合せで悩ませるのが、柄物の取り入れ方。ですね。

これは、同じ色味で柄有りを合わせているパターン

こちらは少々上級技です。相性の良い色のバランスをうまく組み合わせたパターンですが、とても参考になると思います。

まず、柄の壁紙自体が、明度が同じ色合いでデザインされていて、描かれている花も、補色関係の緑と赤になっています。
そして、後ろのグリーンの壁紙は柄の壁紙の葉の色に合わせてあり、トイレの後ろの木目のパネルは赤みの強い色合いで、柄の赤の部分に合っています。
更に、敢えて、棚と床は明るい木を使ってあるのですが、ここの明度が他の部分と合っていることと、

同じ空間で色を多用する(もしくは差す)時の色のポイントで、視線が流れるように差すという技があります。

この空間でこのゴールドの紙巻き器を採用するのに、床や棚をトイレの背面と同じ木の色にしてしまったら、
この紙巻き器、目を惹かなくなってしまいます。
このように、同じ色味のモノを上下に差すと一旦紙巻き器に目が留まるようになります。

こだわりの小物を目立たせる技。ですね!

これと同様に、家具や小物の配置も考えると上手くいきます。
バランス感覚の元々良い人は無意識に出来たりすると思いますが、

緑が、緑の文字のものの少し左下に緑の柄の入ったフレーム。緑の貼り地の椅子。
黄色が黄色の入った缶やパッケージ、椅子。
黒が右から左へ高い方から低い方へ。

視線が緩やかに曲線を描くくらいの方が、ラフでおしゃれに仕上がります。
お家の小物や家電のディスプレイにも役に立つポイントなので、ぜひ試してみて下さい。

 

ということで、次回は④⑤の上級ポイントについてお話したいと思います。

いかがでしたでしょうか?建房のコーディネートは他社とは違ったプロの視点でアドバイスが可能となります。

色彩士の資格も持つインテリアコーディネーターも在職してますのでご興味持って頂けましたらぜひ、見学会や勉強会、足を運んでみて下さい!

 

PS 営業活動は一切いたしませんのでご安心してご質問や見学会にご参加ください^^

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