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同じ震度でも地震被害の大きさが違うのはなぜ?その要因を解説します
地震の大きさを表す単位といえば、「震度」や「マグニチュード」。
ニュースでもよく耳にしますよね。
しかし、例えば同じ震度や同じマグニチュードの大きさの地震であっても、建物への被害の影響は大きく違う場合があることをご存知でしょうか。
地震の被害は揺れの大きさだけではなく、様々な要因が複合的に関わって影響を与えます。
この記事では、地震に関する用語の単位と、地震の際の建物被害に影響を与える要因について解説します。
地震の際によく聞く「震度」とは、「その地点における揺れの強さ」を表すものです。
そのため、ひとつの地震であっても場所によって震度は違います。
そしてその地震によって起きた揺れで一番高い震度を、その地震の「最大震度」と呼びます。
一般的には震源地に近いほど揺れが大きく、震度が高くなります。
しかし、震度にはその土地の地盤の強さも影響します。
マグニチュードとは、その地震そのもののエネルギーの強さを表す単位です。
マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは32倍大きくなります。
例えばマグニチュードが大きな地震であっても、震源地から離れていればその地点の震度は低くなりますし、逆にマグニチュードが小さな地震であっても、震源地に近ければ近いほど震度は高くなります。
ガルとは地震の揺れの強さを表す単位のひとつです。
人間や建物にかかる瞬間的な力を表し、1ガルは毎秒1cmの割合で速度が増すことを示しています。
同じマグニチュード、同じ震度の地震であっても、ガルの違いによって建物への被害は変わってきます。
建物の固有周期とは、建物それぞれの揺れ方の周期のことです。
建物の高さや形、材質などによって、建物ごとに固有の揺れの周期があります。
この固有周期の違いにより、同じ地震の揺れでも建物によって揺れ方が異なります。
地震の揺れが建物の持つ固有周期と重なってしまうと、地震の揺れを増幅してしまい、建物への被害が大きくなってしまう危険性があります。
上記のように、地震の建物への被害は震度や固有周期などが影響を与えます。
しかしこれ以外にも、建物が建っている地盤の強さや地形、地震の揺れの継続時間によっても、地震が与える建物への被害の大きさは異なってきます。
建物の耐震性能は地震の様々な要因に基づき、建築業界や研究者のたくさんの努力によって支えられています。
住宅の耐震技術に関しては専門的な知識が必要となるため、ぜひ知識を持った専門家に相談してみてくださいね。
建房では、お施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。
また、困ったことや疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!
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