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暮らしを豊かにする「こしかける」デザイン
こんにちは!
岡山県で建築家と創るデザイン住宅を建築している、建房の上田です。
今回は設計の私がこだわっている「こしかける」について紹介します。
人が就寝時以外で一番リラックスできる体勢、それは「こしかける(座る)」ことではないでしょうか。 一息つくとき、趣味に没頭するとき、誰かと会話を楽しむとき……。そこにはいつも、楽しいシーンが想像できます。
その「こしかける(座る)」に適した箇所が家の中に数多くあると、家での時間が幸せになり、人生が豊かになるのではないでしょうか?
そのためにはシーンに合った場所に、快適なサイズで「こしかける」場所があるべきだと思っています。快適な居場所を作るためには、デザインが良いだけではなく、使いにくくならないように場所や用途、おもに使う人にあわせた「寸法感」を追求する必要があります。
その基準となるのが、人の習性やクセ、ルーティンなどの動きに合わせた「ヒューマンスケール」です。 「こしかける」という一見単純な動作の中にある、無数の体の動き。それらをシミュレーションし、最適な寸法で設計するようにしています。

このヒューマンスケール (Human Scale) とは、一言で言えば「人間の身体や感覚を基準とした尺度」のことです。人間の身体寸法(身長、歩幅、手の届く範囲など)や、知覚能力(目線の高さ、見える距離など) に基づいて設計されている状態を指します。
例えば、手すりの高さ、ドアノブの位置、階段の段差などが、無理なく使えるサイズであるなど身体的な馴染みやすさ。また心理的に「自分の居場所」として認識できる広さや高さであることが挙げられます。
建築界の巨匠、ル・コルビュジエは、人体の寸法と黄金比を組み合わせた「モデュロール (Modulor)」という独自の尺度を作りました。これも「建築は人間を基準に作られるべきだ」というヒューマンスケールの思想の代表例です。

(http://db.10plus1.jpより)
さらに私が設計において大切にしているのは、そこが「座るためだけの場所」ではなく、「他の用途と兼ねている」ことです。 役割を兼ねることで、そこは「無くてはならない場所」になり、使用頻度が上がり、自然と暮らしに馴染んでいきます。
そんな私がこだわりを持って設計した「こしかける」の実例を3つ紹介します。

出窓と畳コーナーの連携
小上がりの畳と出窓カウンターの高さを揃えて関係性を持たせ一体的な空間とし、窓辺を「外の景色を楽しむ特等席」に変えます。またリビングの一角にあることで、自然と人が集まる場所になります。

スキップフロアの階段
スキップフロアの数段の階段を「こしかける」という用途と兼ねるケースです。
移動のための階段を、あえて腰掛けに適した寸法で設計します。さらに隣接する小上がりの畳スペースにも腰掛けることができ、階段と畳とで腰掛けたときの関係が楽しくなる配置にしています。

エントランスホールの多機能ベンチ
比較的広いエントランスホールとシューズクロークの横に造り付けのベンチを提案しました。
靴の脱ぎ履きや土間への上り下りをサポートするだけでなく、外出時の荷物置きとして身支度の最終チェックの際にはカウンターとしても使えるようになっています。また、背もたれは背中にフィットしつつ、こしかける際の手すりにも使える形状・寸法にすることで、安全性とデザイン性を両立させています。
いかがでしたでしょうか?
家の中が実用性もありつつ暮らしが楽しくなるような「こしかける」にこだわった家づくりを参考にして頂ければと思います。
また、今回ご紹介した施工事例は、私たちが日々大切にしている“お客様それぞれの暮らしに寄り添う家づくり”のほんの一例です。
家づくりは一生に一度の大きなイベントですから、悩みや不安もたくさんあるかと思います。
そんな時に、少しでも私たちの実例が皆さまの参考になれば嬉しく思います。
これからお家づくりをお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
お客様の理想を一緒にカタチにしていけるよう、スタッフ一同心を込めてお手伝いさせていただきます。
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