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「目の錯覚」を制するものが建築を制する?
こんにちは。
倉敷・岡山で建築家とおしゃれなデザイナーズ注文住宅を建てている建房の小林(史)です。
建房で住まいを建てられる方の多くは、デザイン性にこだわりを持っていらっしゃいます。
間取りや設備の洗練さ、カッコ良さはもちろんのこと、クロスや天井、床材、建具の色や柄にもこだわられる方が多いものです。
しかし、単に「好き」だけを取り入れれば自分たち好みの家に仕上がるというわけではありません。
人間の目は、光の反射で色や大きさ、形を認識しています。
白は全反射。黒は全吸収。そのため、日差しの強いところで黒いものは熱くなるのです。
もちろん、反射するもののほうが大きく、広がって見えます。光を吸収するものは、逆に小さく、狭く見えるものです。
クロスや天井、床の色や柄を選ぶ際に目の錯覚を意識することで、空間をより広く、高く見せることができます。もちろん、その逆も然りです。
こちらの画像。真ん中のグレーは同じ色ですが、左のグレーのほうが濃く見えるのではないでしょうか?これもまた、目の錯覚です。
つまり、建材や素材の色だけでなく、その周りの色との組み合わせも住まいの印象を大きく左右するのです。
光の色によって、同じ建材やインテリアでも異なる色に見えます。
照明の色には、次のようなものがあります。
人間の目は、自然と光に注目するようにできています。住まいの中で照明の色を変えたり、間接照明を取り入れたりする場合は、光の色も意識することが大切です。
たとえば、玄関収納の下に間接照明を入れているお住まいもありますが、果たしてここに注目してもらいたいのかという視点を必ず持つようにしましょう。場合によっては、玄関収納の下よりも、上の飾り棚の部分に注目してもらったほうが良いケースもあるでしょう。
住まいに必要な明るさには、基準があります。広さや住む人の年齢、部屋の用途などによって、適切な明るさというものがあるのです。
必要なところに必要な灯数の照明を設けるのが一般的ですが、明るさだけでなく、照明器具の位置やバランスを整えることも建房では大切にしています。
照明の位置がバラバラになっていても、必要な明るさは確保できます。しかし、位置がズレいていると、いまいち整ってみえないもの。建房のお住まいは、通常のお住まいより少し灯数が多くなることが多いのですが、これは明るさだけでなく、見た目のかっこ良さを高めるためのご提案です。
いかがでしょうか?下のお写真は建房が施工したお住まいなのですが、照明の位置が整っていて見た目にも美しいと思いませんか?
住まいの仕様は、ご家族の好みにするべきです。しかしながら、好みだけで選んでしまっては、意図する効果が得られないこともあります。
住まいのコーディネートをする際には、インテリアコーディネーターやカラーコディネーター、建築士の意見にも耳を傾けてみましょう。好みの素材、建材、照明を適材適所に取り入れてこそ、おしゃれでカッコ良い住まいに仕上がります。
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