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大切な家の「動線」どう考えればいいの?
こんにちは。
倉敷・岡山で建築家とおしゃれなデザイナーズ注文住宅を建てている建房の小林(史)です。
住まいづくりに「夢」や「理想」を抱いている方は多いことと思います。自分達だけの新しい住まい。想像するだけで楽しいものですよね!
しかし、間取りを決める際には「理想」だけでなく、暮らし方を考えることも非常に大切です。朝起きて寝るまでの家族の「動線」を考えた家づくりをすることで、暮らしやすい理想通りのお住まいが完成します。
このような理想をお持ちのご家族は非常に多いものです。
しかし、玄関収納が必要な理由をお尋ねすると「今の家は上着を掛けるところがなくて、ダイニングの椅子に掛けている」「LDKのソファに掛けている」というお声も多く聞かれます。
収納計画を立てる際には、自分達の「癖」や「生活」を考えることがとても大切です。
「リビングで上着を脱ぐ」
これが癖になっていませんか?玄関でお子さんを抱っこしているときに、これができるでしょうか?
意外と、玄関で上着を脱ぐ習慣がついていない方というのは一定数いらっしゃいます。リビングで上着を脱ぐのであれば、わざわざ玄関まで収納しにいくのは逆に面倒。リビングの近くに上着を収納できるスペースを設けたほうが、動線を考えたうえではベターです。
他にも、例えば「本棚を造作したい」「書斎を作りたい」という場合。
「キッチン周りが片付かない!」とお悩みの方も少なくありません。
しかし、現在のお住まいがアパートや賃貸住宅であれば、新居のキッチンよりかなり小さい可能性が高いです。最近のキッチンは収納力もあるため、今のお住まいでキッチン収納が少ないと感じているからといって、別途パントリーなどを作ったら……しまうものがなくてスカスカなんてことにもなってしまいかねません。
アパートのキッチンの巾は、長くても1.8m、1.5mに満たないキッチンもあります。一方で、新築に入れられるキッチンの巾は一般的に2.5m。作業スペースも広く、収納力も格段にアップします。
お料理が好きで、調理器具も多いという方であればいいのですが「料理するのは週末だけ」「簡単なものしか作らない」というのであればキッチン収納だけで十分ということも少なくありません。
建房の実例写真や見学会で実際のお住まいをご覧になった方はご存じかと思いますが、建房の住まいはバルコニーがないお宅がほとんど。室内干しが基本です。
室内干しのメリットは、洗濯機の近くで干して、近くで畳めること。洗濯機の場所はどうしてもお風呂と連動してしまうので、クローゼットの場所も建築家の腕の見せ所です。
よくハウスメーカーが提案する「キッチンから脱衣所が近い動線」。果たして、料理しながら洗濯するのか?を考えてみてください。
建房の家は、高気密高断熱なので換気の空気の流れだけで夜に洗濯して干しても乾いていきます。気持ち的に「洗濯物は陽の光にあてなきゃ嫌!」というのであれば別ですが、朝の忙しい時間、夜の帰宅後の時間に洗濯しながら料理しますか?ドラム式洗濯機で乾燥まで済ましてしまうご家庭も多いのではないでしょうか?
……であれば、キッチンと洗濯機が必ずしも近い必要はないわけです。「家事楽!」と謳っている間取りにおいても、実際の生活に落とし込んでみたら、必ずしも「楽」ではないこともあります。
注文住宅の醍醐味は、好きな間取りにできること。一般的な「便利な生活動線」が、自分たちにとって本当に「便利」なのか。今一度、考えていただければと思います。
せっかくオーダーメイドで家を建てるのです。自分達の生活、性格、癖にあった住まいづくりをされてみてはいかがでしょうか。
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