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「こだわり」の家づくりをスムーズに進めるためのコツ~②着工前編
こんにちは。
倉敷・岡山で建築家とおしゃれで、カッコイイ注文住宅(デザイナーズ住宅)を建てている建房の中西です。
今回は、前回に続き、他とはちょっと違う「こだわり」の家をスムーズに建てるためのコツをお伝えしていただきます。
前回のブログは、こちら。
前回は「契約前」のコツをお伝えしましたが、今回は着工前の段階におけるコツについてです。
工務店やハウスメーカーなどの建築会社と家を建てる方との間で締結する「契約」には、2つの種類があるのが一般的です。
一つが、「仮契約」。建築会社によっては、「申し込み」ということもあります。仮契約は、プランや仕様を決める前に締結されることが多いでしょう。
そしてもう一つが、「本契約」です。仮契約はいわば「プランを練るため」の申し込みですが、本契約は「これで建ててください」という申し込みになります。よって、本契約後に着工という流れになります。
本契約は、プランや仕様が決まったあとに交わす契約です。そのため、本契約後、着工前のプラン変更は難しいと認識しておきましょう。
プラン決めでは図面を見ながら机上で間取りや仕様を決めていきますが、それは当然ながら「実物」を見ることができないから。だからこそ、着工前には「イメージする」ということがとても大事になってきます。
せっかくオーダーメイドの注文住宅。「置きたい家具・家電が置けなかった」「色が合わないなぁ」など無いようにするためには、“ふんわり”としたイメージでは足りないのです。
それではここからは、着工前「建てた後」のことを具体的にイメージしやすくするための6つのコツをご紹介していきます!
イメージ通りにするためには「実物」を見るのが一番です。ただ建築前にそれは叶わないので、建築会社のモデルハウスやキッチン・お風呂・洗面室・トイレなどを扱うメーカーのショールームを訪れるのが良いと思います。
プランの打ち合わせする場所をモデルハウスにしてもらうと、「〇〇cmだとこれより長い・短い」「色はこれより濃い・薄い」など具体的にイメージしながらプランを作っていけます。
また設備を選ぶうえでは、ショールームに行けばあらゆる商品が体感できるとともに、カタログではわからないオプションのものにまで触れることができますよ。
様々な建具や設備をcm・mm単位で調整する注文住宅。幅や奥行も大事なのですが、「高さ」にはより慎重になるべきです。
たとえば、最近ではあまり多くありませんが、キッチンの吊戸棚を付ける場合。奥様の身長では届かない……となってしまっては、使い勝手が悪くなってしまいますよね。
また「天井高」も、イメージしづらいものの一つ。しかし、天井高が10cm違うだけでも解放感は大きく変わってきます。
窓は、多ければ多いほどいいというものではありません。
たしかに窓が多ければ解放感はありますが、「どんな景色を見たいのか」「プライバシーをどう守るか」を考えなければ、意外と建てた後の後悔につながりやすい部分でもあります。
せっかく設けた窓でも、いつもカーテンを締め切った状態にしていたらもったいないですよね。そうならないためにも、窓の位置とガラスの素材(透ける・透けない)は、よくイメージして検討されたほうが良いでしょう。
大きい窓も、外からの視線が気になってカーテンを開けないのであれば、曇りガラスのほうが光を通すので適しているといえます。ただこれは、間取り図だけ見てイメージできるものではありません。実際に家を建てられる土地に行って、「ここにこの大きさの窓が来るんだな……」と図面と現地とを見てイメージされることをおすすめします。
これらを市販されている家具ではなく、造り付けにしたいという方が多くいらっしゃいます。造り付けの家具を作られることは、まったく問題ありません。注文住宅の醍醐味の一つでもあると思います。
しかし、造り付けにしてしまうと、当然ですがその家具を「どかす」ということが難しくなります。その点を踏まえ、「掃除のしやすさ」は考えられたほうが良いでしょう。
最近の住宅は気密性が高く、喚起システムも備わっているため、昔の家と比較して窓を開けることも少なくなっています。ただその分、埃がたまりやすいんですね。
近年、家を建てられる方の多くは、ロボット掃除機の「基地」として、壁や階段の下部に隙間を作られるケースが非常に多いものです。しかし、造作家具がロボット掃除機の行く手を阻んでしまっては、掃除効率も落ちてしまいます。
また造作の家具を作ると、簡単に間取りを変えたり、家具を変えたりすることができなくなってしまいます。その点も考慮するとすれば、飽きが来ないデザインかつ、ご家族の成長を考えたサイズ・仕様のものにしておかれると良いでしょう。
そして、造り付けの収納。これも皆さん作りたいとおっしゃるのですが、収納に関してはあまり固定の棚などは作りすぎないほうがいいのかなと思っています。というのも、小分けにしすぎては、大きなものが収納しにくくなってしまうからです。
たとえばですが、家を建てた後、ご家族でキャンプに行かれることが趣味になった場合。テントやタープなど大型のものを収納するには、細かな収納棚などはないほうがいいですよね。
ご家族の成長やライフステージによって、適切な間取りやモノの量などは変わっていきます。そのため、収納に関しても居室に関しても、ある程度の可変性は持たせていたほうがいいという見方もあるのです。
コンセントの位置と数。これも、けっこう大事です。
今や、ご家族皆さんが各1台ずつスマホや携帯電話を持っているご家庭が多いと思いますが、コンセントが多いとどこでも充電しやすいのです。そしておそらく、充電しながらも携帯をいじられる方が多いのではないでしょうか?
そう考えると、「リラックスする場所」にコンセントがあると楽なんですね。
この辺りにコンセントがあると、非常に重宝します。
テレワークされる方も増え、ご自宅に光回線やWi-Fiを入れる方も多いと思います。注文住宅を建てる際には、「回線をどこに引くか」まで決めることができます。
皆さん「目立たない場所に」ということでクローゼットの中などに引かれるのですが、「目立たない」以上に重要なのは、家全体に電波が届くことではないでしょうか?
その観点からすると、おすすめの設置場所は「2階部分」かつ「家の中心」です。
電波は、基本的に下へ下へと行く性質があるので、上には行きにくいのもの。1階に設置した場合でも、2階にルーターを取り付ければ問題なく回線が使えるでしょうが、できれば「2階の中心部分」に引いていただくことで、家全体に電波が行き届きやすくなります。
今回は、こだわりの家づくりをスムーズに進めるコツの中でも、建築後に「イメージと違う!」とならないために着工前までに確認しておきたいポイントをご紹介いたしました。
これらの点は必ずご自身でもご確認いただきたい部分ではありますが、もちろん家づくりのプロである建房が後悔のない家づくりをサポートさせていただきます。ご判断に迷われたら、お気軽にご相談くださいね。
次回も、家づくりをスムーズに進めるためのコツをご紹介しいてきますのでどうぞお楽しみに!
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