パッシブデザイン 「日射遮蔽」の代表「南側の深い庇」の特徴とは

目次
自然エネルギーをうまく利用した「パッシブデザイン 」
ここ数年注目されている住宅トレンドのひとつに「パッシブデザイン 」があります。
パッシブデザイン(passive design)
:エアコンのような機械を極力使わず、建物の周りの自然や環境(太陽光や風、熱などの自然エネルギー)をうまく取り入れられるよう、敷地の形やその地域の特徴などを考慮して設計する手法・思想のことです。
passiveとはactive(活動的な)の反対語で、能動的という意味をいい、積極的に動くのではなく、その場にとどまりながらうまく周りの力を取り入れるといった意味が含まれています。
パッシブデザインは、主に下記の8つの要素が含まれたもののことです。
・集熱
・熱移動
・蓄熱
・通風
・採涼
・排熱
・日射遮蔽
・断熱気密
「南側の深い庇」は太陽の角度を考慮した住宅設計のひとつ
パッシブデザイン は、高性能な機械を使ったデザインではなく、古くから用いられている伝統的な発想・デザインもあります。
そのひとつが「南側の深い庇」です。
パッシブデザイン では、南側に深い庇を取り付けることで室内に侵入する太陽の熱をコントロールしています。
夏場は太陽は高い位置にあり、冬場は低い位置にあるように、太陽の高さが違います。
夏場の日差しは強く、南面に大きな窓を設けているとその暑さを直に室内に受けてしまいますし、反対に冬場は日差しが弱く、太陽の熱をうまく取り込めないと一気に室内が寒々しくなってしまうのです。
南側の深い庇は、庇の出幅をうまく調整して高い位置に太陽のある夏場は太陽の日差しを庇でシャットアウトし、太陽が低い位置に冬場の日差しを遮らずに室内に取り込むように設計されています。
パッシブデザイン の考え方としては基本ともいえる考え方であり、古くからある設計手法でもありますが、非常に合理的で取り入れやすい住宅デザインの一つと言えるでしょう。
これからの家づくりのためにパッシブデザインにも積極的に取り組んでいます
建房では現在、ZEHの次にパッシブデザイン をテーマにして住宅設計に取り組んでいます。
自分たちの家はぜひパッシブデザイン で建てたいという方は、ぜひ建房までお問い合わせくださいね。
建房では、お施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。
また、困ったことや疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!