「省エネ基準」ってなに?“省エネ住宅義務化”時代到来 | 岡山で注文住宅のかっこいいデザイン・設計施工なら建房
性 能

「省エネ基準」ってなに?“省エネ住宅義務化”時代到来

 

こんにちは。

倉敷・岡山で建築家とおしゃれなデザイナーズ注文住宅を建てている建房の小林(史)です。

 

今回は「省エネ基準」についてお話していきます。

 

政府は脱炭素社会実現に向け、住宅においても省エネ化を推進し「省エネ基準」を創設し、2013年には改正されています。2022年4月には建築物のエネルギー消費性能に関する法律の一部改正が閣議設定され、2025年度よりすべての新築住宅に省エネ基準適合が義務づけられることとなりました

 

省エネ住宅のロードマップ

住宅の省エネ政策は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、これまで紆余曲折しながらも推進されています。

 

2013年に省エネ基準が改正され、2020年にすべての新築住宅で省エネ基準適合を目標にしていたものの、これは未達。現在は、2021年の閣議決定されたエネルギー基本計画に則り「2030年以降新築される住宅について、消費エネルギー正味ゼロの省エネ性能の確保を目指す」と改めて目標が掲げられています。

 

2022年現在、省エネ基準は設けられているものの適合は義務となっていません。しかし、2025年度よりすべての新築住宅に省エネ基準適合を義務付けることが決まっています。さらに、2030年度以降の新築をより省エネ性能の高いZEH・ZEB水準へと誘導することも併せて発表されています。

 

「省エネ基準」とは

出典:国土交通省

 

省エネ基準とは、法律で定められた「住宅の省エネに関する基準」です。住宅の省エネ基準は、次の2つ。

 

  1. 1. 屋根・外壁・窓などの断熱の性能に関する基準(外皮基準)
  2. 2.住宅で使うエネルギー消費量に関する基準(一次エネルギー消費量基準)

 

「1」の断熱性能については「UA値(熱の「逃げにくさ」を表した外皮平均熱貫流率)」で確認します。数値が低いほど、性能が良いということを表しています。

 

住宅の外部と接する屋根・外壁・窓などから熱が伝わらないように、室内と室外をエネルギー的に区切ることを「断熱」といいます。断熱工事によって、熱エネルギーの行き来が少なくなった状態が「高断熱」。冷暖房効果が高いので、省エネ性能が高く、環境への負荷が低い住宅といわれています。

 

出典:一般社団法人住宅・建築SDGs推進センター

 

UA値はエリアごとに基準が設けられており、岡山県の地域区分は「6」。UA値基準は「0.87」となっています。住宅メーカーや工務店を探されるときには、このUA値以下の住宅が建てられるか確認するようにしましょう。ちなみに、建房で基準としているUA値は「0.45」です。北海道の省エネ基準、および省エネ基準のさらに上をいくHEAT20 G2の岡山県の基準をも上回っています。

 

断熱性を高めるためには、UA値だけでなく断熱材の「施工精度」も重要です。要は、適切に断熱材が施工されているかということですね。せっかく良い設計で良い断熱材を使ったとしても、施工方法が適切でないと、机上で算出されたUA値には期待できません。

 

施工精度を確認するために重要な「気密性能」

 

 

住宅の隙間を減らし、気密性能を高めることで熱損失が少なくなり、冷暖房効率が向上するためエネルギー消費を低減できます。結露やダニ、カビの発生を抑え、生活環境の快適性と耐久性を高めた住宅が「高気密住宅」です。高気密性は「C値(隙間相当面積)」で確認できます。

 

しっかり断熱材等が施工されているか確認するためには、施工中の「気密測定」の実施を約束してからメーカーや工務店と契約するようにしましょう。建房では、断熱材を入れた段階で気密測定を実施し、ご報告させていただいております。

 

また気密性というのは、施工状況を確認する際のみならず、計画通り「換気」するためにも非常に重要です。

 

気密性が高いということは、それだけ空気の行き来がないということ。その分、しっかり換気できる計画を練ることが重要なのです。

 

ひと昔前「シックハウス症候群」という言葉をよく耳にされたと思いますが、シックハウス症候群は高気密の家が登場し始めたときに、家の換気システムが不十分だったがゆえに起こった症状。新鮮な空気を入れ、汚れた空気を排出するシステムというのは、高気密住宅には不可欠です。

 

国は現在、2時間に1回空気が入れ替わるシステムの導入を義務化しています。ですから、どこの会社で建てたとしても、なんらかの換気システムは備わっているはずです。しかし、住まいの換気を重視しているメーカーや工務店というのは、決して多くありません。気密性能は、断熱性能を発揮させるためだけでなく、換気システムを適切に稼働させるためにも非常に重要です。

 

 

 

 

建房では、最難関の寒冷地基準を上回るC値0.5以下を基準にしています。

 

また換気システムは、冷たい/熱い空気が直接室内に入って室温を変えてしまわないよう、熱交換型の第一種換気を採用。しっかり換気しながらも、断熱・高気密によって得られる省エネ効果を損なわず、健やかなで快適な生活を送っていただける住宅を目指しています。

 

「住宅性能」のこと、わかりやすくお伝えします!

建房は、安心、安全で、心地よい家を実現する高性能の家をご提供しております。住宅性能のことで疑問・質問がありましたら、お気軽にご相談ください。

次回のブログでは「床断熱」や「基礎」のお話をしていきますので、どうぞお楽しみに!

PRIVACY POLICY

個人情報の取り扱いについて

本ホームページでの個人情報の収集・利用・管理について、次のとおり適切に取り扱うとともに、皆さまに安心して利用いただけるホームページづくりに努めていきます。

個人情報とは

本サイトを通じて当社が提供を受けた、住所、氏名、電話番号、E-mail アドレス等、特定の個人を識別できる情報をいいます。

個人情報の収集について

本サイトを通じて個人情報を収集する際は、利用者ご本人の意思による情報の提供を原則とします。
個人情報の収集にあたってはその利用目的を特定し、明示いたします。
個人情報の収集は特定された利用目的を達成するために必要な範囲内で行います。

個人情報の利用制限について

提供いただいた個人情報は、あらかじめ明示した利用目的の範囲内で利用いたします。
個人情報は、本人の同意がある場合を除き、明示した利用目的以外で利用・提供することはありません。
個人情報の利用目的の範囲内において、個人情報を含む業務を外部委託する場合は、契約書等により当社と同等の個人情報の適正な管理を求めます。

個人情報の管理について

収集しました個人情報については、ホームページ管理者が厳重に管理し、漏えい、不正流用、改ざん等の防止に適切な対策を講じます。
当社が信頼に足ると判断した委託先に個人情報を委託することがあります。その利用目的は明示した当社の利用目的達成のために必要な範囲内に限ります。
利用目的に関し保存の必要のなくなった個人情報については、確実に、かつ、速やかに消去します。

IPアドレス等の利用について

当社ウェブサイトへのアクセスの傾向を分析するため、また、当社ウェブサイトで発生した問題を解決するために、アクセスのなされたIPアドレス、ドメインを記録することがあります。しかし、そのようなデータからは、お客様個人を特定することはできません。

クッキー(Cookie)について

当社のウェブサイトをより便利に閲覧していただくため、ウェブサーバよりお客様のコンピュータにクッキー(cookie)と呼ばれる小規模のデータを送付し、ハードディスクに記憶することがあります。ブラウザの設定でクッキーの受け取りを拒否することができますが、それによりウェブサイトのご利用が正常にできない場合がありますのでご注意下さい。
Google を含む第三者配信事業者は Cookieを使用して、当ウェブサイトへの過去のアクセス情報に基づいてインターネット上のさまざまなサイトに当社の広告を配信することがあります。Google広告または、Network Advertising Initiative のオプトアウトページにアクセスして、Googleを含む第三者配信事業者による Cookieの使用を無効にできます。

著作権について

当社ホームページの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

当社のホームページ上の文書(商品画像情報等含む)に関する著作権は、特別の記載がない限り、すべて当社ならびにサイト制作会社に帰属します。本ホームページをご利用いただく際には、非営利目的およびお客様内部の使用に限り、これらの文書を複製することができます。

文書に当社の著作権の表示がされている場合は、当該著作権の表示を付したまま複製していただくことが必要です。営利目的による複製、あるいは翻訳、有線送信等、上記以外の著作権法上の利用はできませんので、ご注意ください。

免責事項

当社は、当社が運営/管理するウェブサイト(以下、「本サイト」といいます)の運営にあたり、下記の各条項に定める事項については、免責されるものとします。
本サイトをご利用のお客様(以下、単に「お客様」といいます)は、本免責事項の内容をご承諾頂いたものと見なしますので、ご了承ください。

〈 第一条 〉

本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。当社は本サイトの使用ならびに閲覧によって生じたいかなる損害にも責任を負いかねます。また、本サイトを装ったウェブサイトによって生じた損害にも責任を負いかねます。本サイトのURLや情報は予告なく変更される場合があります。

〈 第二条 〉

当社は、本サイトにおける各種サービスまたは各種情報の提供またはその遅滞、変更、中断、中止、停止もしくは廃止、その他本サイトに関連して発生したお客様または第三者の損害について、一切の責任を負わないものとします。情報の閲覧やサービスの提供を受けるにあたっては、法令上の義務に従った上、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

〈 第三条 〉

当社は、本サイトからリンクしている他のウェブサイトに含まれている情報、サービス等については、一切関知しておらず、一切の責任を負わないものとします。リンク先のウェブサイトは、そのウェブサイトが掲げる条件に従い、お客様ご自身の責任においてご利用下さい。

当社は、お客様の便宜のためにこれらのウェブサイトへのリンクを提供しているにすぎず、これらのウェブサイトの利用や掲載商品、サービス等を推奨するものではありません。また、これらのリンクは、当社とリンク先のウェブサイトを管理・運営する法人・個人との間に、必ずしも提携・協力等の特別な関係があることを意味するものではありません。