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【岡山市川入の家】ヒヤリングから間取り決定まで~ホームプランナー家を建てるvol.2
こんにちは。倉敷・岡山で建築家と注文住宅を建てている建房の小林です。
今回は、建房でホームプランナーをしている私、小林の「自宅が建つまで」の第二弾として「建築士とプランを練る工程」をレポートしていきます。
「ホームプランナー家を建てるVol.1 岡山市内の土地探し」はコチラからご覧いただけます。
私が実際に建てた家は、こちら。
ご覧の通り、土地はヨットの帆のような不成形地です。ただ建てたあとをご覧いただくと、土地の形があまり建物に影響していないように見えるのではないでしょうか?
しかし、土地を決めた段階では、次のようなことで悩みました。
航空写真を見ていただけると分かると思いますが、建築当時から今現在においても、隣地の住宅は多くありません。しかし、将来的に隣地に住宅が建つ可能性を考えると、「向き」を決めることは簡単ではありませんでした。
結果的には、土地が狭まっている方に玄関を設け、道路に面している南西側に開くことに。これは、私の希望だった「大きなガレージ」を叶えるためにも必要な要素でした。
そして、家を建てるには予算もあります。不成形地を購入したことで、比較的、建物に予算をかけられる状況でしたが、もちろん予算には限りがあります。
これまで多くの家を建てるお客様を見てきたわけですが、自分が家を建てる側に立ったとき、予算の中で「妥協しない」家を建てるというのは非常に難しいことだと再認識したのです。
建房ではまず、家を建てる方のご要望を徹底的にヒヤリングします。
最初は「ヒヤリングシート」に要望を書いていくのですが、私はこのときに「ガレージが欲しい」や「吹き抜けが欲しい」といったことをざっくりと伝えました。
そしてこのヒヤリングシートを元に、設計士や営業担当者とともに話す機会が設けられます。私はいつも家を建てる方の話を聞く立場なのですが、このとき色々聞かれてみて感じたのが、「希望・要望を掘り起こしてくれる」ということ。要は、自分が思っていた顕在的な希望だけでなく、もっと深いところにある潜在的な希望まで引き出してくれるのがこのヒヤリングなのです。
希望を引き出してもらってこそ、「妥協」はなくなります。多くの方は、人生で家を建てる機会は1~2回でしょう。つまりは、誰もが自分の家を建てる初心者です。
私は、お客様が家を建てる場面に何度も立ち会わせていただいておりますが、それでもやはり、自分の家を建てるのは今回が初めてのこと。初めてのことに対しては、「妥協したくない」という気持ちだけで「妥協しないモノ」を仕上げることは難しいといえます。
希望を優先するだけでは、設計上難しいことも、他の点がおざなりになってしまうことも、予算を超えてしまうことも起こります。建築家や営業担当者と話していて、私も「はっ」とする局面が多々ありました。
そもそも「妥協しない」というのは、一つの希望さえ満たせればいいわけではありません。予算がオーバーしても、一つの希望だけ叶えても、建てた後の後悔につながりかねないからです。「妥協しない」という矛先は、建てた後の「満足」「感動」「暮らしやすさ」であるはず。その点を叶えるためにも、やはりプロである建築家や弊社の担当者の声も少なからず参考にしていただきたいなと思った次第です。
コチラのページで我が家の内装・外観を公開していますが、間取り図は初お目見えです。
少し分かりにくいかもしれませんが、間取り図の右側が玄関、左側が私の夢だった大きなガレージ。ヒヤリング当時は漠然と「大きなガレージが欲しいなぁ」と思っていた程度だったのですが、導線や利便性を考えて提案してもらった勝手口や屋外収納が備わっています。
玄関入ってすぐのところに、リビング・ダイニングが。こちらも私の希望だった吹き抜けになっています。奥が、納戸・書斎・水回りですね。
洗面室は一般的なお宅より広めにしました。収納をたくさん設け、洗面台の横には身支度やメイクができるスペースがあります。すぐ隣に衣類を収納できる納戸も設けましたので、洗濯物を片付けるのも非常に楽です。
そして書斎はわずか1畳というスペースなのですが、今のコロナ禍では非常に重宝していますね。
そしてこちらが2階の間取り図です。
居室が3つと納戸という作りですが、階段上がってすぐのスペースを大きく確保しましたので、将来的にもう一部屋増やすこともできるかなと思っています。また子供部屋は、現在は仕切りがなく一部屋。ドアを2つ設けていますので、将来、子どもが大きくなったときに二部屋に分けようと考えています。
家族の年齢やライフスタイルによって、必要な部屋数や間取りが変わっていくこともあるでしょう。我が家のようにお子さんが小さいときに家を建てられる方も多いと思いますので、将来的に部屋を仕切る・増やすという可能性を考えた間取りの作り方もぜひ参考にしてみてくださいね。
最近では、和室が無いお宅も多くなりました。かくいう私も、和室不要派。もちろんスペースや予算が許すのであれば、あるに越したことはありません。しかし、和室は使用時期や使用目的が限られてしまうのではないかと思ったんですね。
一方で、妻は和室欲しい派。子どもが小さいうちは寝かせられるし、遊ばせておける……もちろんこの考えも理解できたのですが、結局は我が家の和室はなしということになりました。
また細かな部分ですが、玄関入ってすぐ、リビングに入るためのドアを作るかどうかも非常に悩みました。結局のところ、玄関から中を見渡せてしまわないようにとドアを作ったのですが、解放感を優先させたかった私はドアは無いほうがいいと言っておりまして。しかし和室で私の意見が通ったので、ここは妻の意見を優先させた形です。(笑)
家づくりで悩まない方はいらっしゃいません。むしろ悩むことも楽しむくらいの気持ちで、ご家族皆さんで徹底的に話し合われてみてください。もちろん、設計士や我々ホームプランナーにもいつでもご相談くださいね。
私の自宅はもちろん弊社、建房で建築しました。
こんな方は、ぜひ倉敷・岡山で建築家と注文住宅を建てている建房にお気軽にご相談ください。
私の自宅の設計担当は、一級建築士の大川。次回、「ホームプランナー家を建てるvol.3」では建物の仕様を決める工程をお伝えしていきます!
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