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年齢とともに変化するライフスタイルにも対応できる家づくりを考えよう
30代、40代の頃に家を建築・購入し、その後70歳、80歳になっても同じ家に住み続けることになります。
30年以上同じ家で住むことが予想できますが、その間にライフスタイルにも様々な変化が生じ、さらには年齢を重ねることで体力や記憶力が低下します。
そのため、30代40代の頃に快適だった家も高齢になってくると、いくら健康体でも住みにくく感じてくることも考えられるでしょう。
また、パーキンソン病や脊髄小脳変性症などの進行性疾患にかかってしまったり、事故などによって身体が思うように動かせなくなってしまったりすると、マイホームでさえ生活しづらく感じてくるかもしれません。
介助者に頼ることで解決できる部分もたくさんありますが、できれば1人でできることも増やしていきたいと考える方が多いはずです。
身体の衰えに対応できるよう、住環境を整えていくことで本人だけでなく家族も生活しやすい家に変わっていくでしょう。
将来病気や老化に備えた家づくりを、30代や40代の頃に考えて家づくりを計画する必要はもちろんありません。
ただ、将来のことを考えて家の中を快適にリフォームできるような構造にできるように下記のようなことを検討する必要はあるでしょう。
後から廊下をリフォームして拡張するのは、大掛かりな工事になります。
工期が長くなるとその分業者の出入りや工事の音や粉塵などで、ストレスを感じてくるでしょう。
また、大掛かりな工事になると比例して費用面の負担も大きくなります。
経済的にも気持ち的にも将来安心できるよう、前もって廊下を広めにとっておくのはおすすめです。
介護者のベッドをリビングに置き、いつでも介護者とその家族が団欒できるような空間づくりをすることは大切です。
しかし、介護者の排泄や着替えなどが必要な場合、リビングだと家族が居てやりづらいこともあります。
また、臭いも気になってくるでしょう。
そんな介護者のプライバシーを守れるよう、すぐに取り出せる間仕切りを前もって備えておくことをおすすめします。
将来、パーキンソン病のように体が徐々に衰えていくような進行性の疾患にかかると、介助者がいなければ排泄や入浴もままならなくなってきます。
そんな時、釣り上げ式のリフトを使うことで介護者の排泄・入浴のサポートができるようになります。
パーキンソン病にかかることを予測してというわけではありませんが、天井を前もって補強しておくと万が一の時に役に立ちます。
新築を建てる際、天井や床、壁などの補強は範囲によってはさほど費用をかけずに下地補強してもらうことが可能です。
家づくりをお願いする業者にどのくらいの費用でできるのかを前もって聞き、予算内に収まりそうであれば今後のために補強しておくと良いでしょう。
前述したことを全て網羅して家づくりをすることは難しいですが、将来介護や病気などは誰にでも起こる可能性のあることです。
なので、家を建てる時の年齢だけでなく自分たちが高齢になった時にどうすれば良いかも考えた上で家づくりをするようにしましょう。
将来を考えながら設計することで、若い時も高齢になっても快適に過ごせる家を手に入れることができるはずです。
家族が病気になったり介護が必要になった際にその都度リフォームするのは費用もかさんできますし、工事中はストレスもたまります。
トイレやお風呂に手すりをあらかじめつけておくなど、簡単な部分からでも将来を考えた設備を検討してみてはいかがでしょうか。
疾患によっては手すりのちょうど良い高さや効き手も変わってくることもあります。その場合は壁に下地補強をして手すりが必要になった時に、介助が必要な方に適切な高さに手すりをつけられるようにしておくと工事もとてもスムーズになります。
ただ、介護が必要な方に設備を整えるのはとても大切なことですが、設備を整えすぎるのはかえって介護者の自立心や意欲を削いでしまう恐れもあります。
介護を受ける人は将来の不安もあるため、心理的に大きな負担がかかってきます。
将来のためにと整えられた設備を目の当たりにするのはむしろ苦痛になり、介護者を追い詰めてしまう可能性もあるかもしれません。
これはあくまでも個人的な意見ですが、家族みんなが安らかに過ごせる空間づくりはとても大切なことです。
ライフスタイルの変化によって柔軟に住環境も変えていくことがこれからは求められてくるでしょう。
これから家づくりをする方はぜひ将来のことも考えた上での計画を立ててみてくださいね。
建房では、完成後のアフターフォローやお施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。
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