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地震に強く、スタイリッシュな「スレート屋根」そのメリットとデメリットとは
近年では、昔ながらの瓦葺きの屋根の家は減ってきています。
それに代わって増えてきているのが、「スレート屋根」と「ガルバリウム屋根」です。
この記事では、そのうちのひとつ「スレート屋根」についてご紹介します。
スレートとは、粘板岩のことです。
粘板岩は高温・高圧の環境下で生成される岩で、薄く剥がれるように割れる「へき開性」という性質を持っています。
スレート屋根は本来、この粘板岩を板状に整形したものですが、天然の粘板岩はとても貴重で高価なものです。
さらに加工や運搬、施工にも高度な技術が必要なため、あまり普及していません。
現在広く使われているのは、セメントと繊維を混ぜて作られた化粧スレートと呼ばれるものです。
スレート屋根は、瓦屋根に比べると非常に軽量です。
一般的な瓦屋根はスレート屋根の約2.6倍の重さがあります。
屋根が重いほど地震の際に建物が崩れてしまう危険性も高まるため、耐震性を高める必要があります。
スレート屋根は軽量なことから、耐震性が確保しやすい点がメリットと言えます。
スレート屋根はすっきりとしたスタイリッシュな見た目で、様々な形の屋根に柔軟に合わせることができます。
カラーも豊富で、外壁の色や自分の好みに合わせ、好きな色を選ぶことが可能です。
また、施工しやすいため工期も短く、施工費を抑えることができます。
薄く軽量なスレート屋根は、瓦屋根と比べると耐久性という点では劣ります。
建物の耐震性は高めやすいですが、スレート屋根自体は地震などの衝撃で割れてしまいやすいです。
また、瓦屋根は一般的にメンテナンスしなくても50年ほどは持ちますが、スレート屋根は20年~30年ごとに葺き替える必要があります。
スレート屋根の表面は塗装のため、経年劣化します。
そのため、約10年程度で再塗装が必要になります。
定期的にメンテナンスを行い塗装しなければ、吹き替えまでの期間が短くなってしまうかもしれません。
コンクリートと繊維を混ぜて作られる化粧スレートですが、以前はこの繊維にアスベストが使われていました。
しかし2004年以降、アスベストを1%以上含む製品の出荷は禁止されています。
そのため、現在ではアスベストを含むスレートは使われていません。
ただし、2004年以前に建てられた住宅の屋根には、アスベストを含むスレート屋根が使用されている可能性があります。
アスベストを含むスレート屋根の家に住んでいても、すぐに健康被害が出るということはありません。
しかし、建物の解体時や屋根を葺き替える際にはアスベストが飛散してしまう可能性があります。
専門の施工業者と事前にきちんと打ち合わせをするようにしましょう。
すっきりとしたデザインで、どんな形の屋根にも合わせることができるスレート屋根。
カラーも豊富なため、好きな色を選ぶことができますよ。
家づくりの際には、ぜひスレート屋根も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
建房では、お施主様の要望を盛り込んだ家づくりができるよう、話し合いをしながら進めております。
また、困ったことや疑問などがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!
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